2009年7月18日(土)から26日(日)まで、「海フェスタよこはま」が行われている。

25日(土)、横浜大さん橋では、海上自衛隊の護衛艦「きりしま」と、南極観測船=砕氷艦「しらせ」の一般公開が行われた。
新港ふ頭でも、巡視船「いず」、測量船「拓洋」、練習汽船「青雲丸」・「銀河丸」の一般公開を行っている。26日(日)も行う。

大さん橋に停泊中の「きりしま」と「しらせ」。

海上自衛隊のイージスシステム搭載護衛艦「きりしま」。「こんごう」型の2番艦になる。
全長:161m、全幅:21m、深さ:12m(喫水:6.2m)、排水量:約7,250トン。
現在は第4護衛隊群第8護衛隊(司令部:呉)に所属し、定係港は横須賀。

午前8時、旭日旗の掲揚が行われた。

54口径127ミリ単装速射砲。最大射程距離は24km。自動化と遠隔操縦で砲塔内は無人で、発射速度は最大毎分40発。

近接してくるミサイルや低空で接近してくる航空機に対して高発射速度で弾幕を張って防御するための近接防空システムCIWS(Close in Weapon System)。20mm6砲身で発射速度は毎分3,000発。上の白いドームの中で追尾レーダー、射撃指揮装置が一体になっている。

画面中央下の左右にある筒は、ハープーンSSM(対艦)ミサイル発射筒。ハープーンは全長4.6mで射程距離は110km。

ただ、海上自衛隊の戦闘艦の大さん橋への着岸は、記録が残る1989年以降始めてだという。
海上では、市民団体の抗議行動も行われた。


2008年7月をもって除籍となった初代「しらせ」の後継として、新しい砕氷艦「しらせ(2代目)」が2009年秋の南極観測を前に、お披露目が行われた。
基準排水量:12,650トン、全長:138m、全幅:28m、深さ:9.2m。
2009年11月10日に、約1ヶ月間の南極への旅を目指して晴海港を出航する。

「しらせ」とは、1912年(明治45年)1月28日に南緯80度5分、西経165度37分の地点に到達し、日本人初の南極探検を行った「白瀬矗(しらせ のぶ)中尉」にちなんで命名されている。
ただし、この地点は南極点まで千キロ以上ある氷上(大陸ではない)だという。

日本の南極観測船は、1956年の1次隊から「宗谷」(東京お台場の、船の科学館に展示)「ふじ」(名古屋港水族館に展示)「しらせ」(2008年退役)、そして新「しらせ」と受け継がれている。11月出航のしらせは51次隊になる。
(初代しらせが昨年退役した為、50次隊はオーストラリアの砕氷船「オーロラオーストラリス」を使用。オーストラリア南極局と共同観測を行った。)

船首は初代「しらせ」よりも丸みをおびている。
そして、このいくつも開いた孔が「新・しらせ」の特徴だ。
砕氷能力を高める為、この孔から大量の水を撒きながら海氷上の雪をとかす「散水装置」だ。

防寒・防水シールド付き内火艇(内燃機関付のボート)。

艦後部の甲板にはヘリポートがある。約4トンの荷物が運べるCH-101大型ヘリコプターを2機搭載出来る。

初代日本丸・日本丸・海王丸 3隻揃って総帆展帆へ  「かいれい」と「かいよう」へ

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